カジノというと日本人にとっては賭博=違法!というイメージが強いですよね。
では今世界中で人気のオンラインカジノはどうなのでしょうか?「オンラインカジノは違法ではない」その理由を日本の法律や注意点も含み、解説致します。
オンラインカジノ過去の摘発例
実は2016年3月にスマートライブカジノという英国を拠点としていた合法オンラインカジノで日本人プレイヤーが3人逮捕されました。
違法となったポイントは、
・日本人ディーラーが日本時間の夕方~深夜にかけて対応していたこと
・プレーの構図が日本人ディーラーvs.日本人プレイヤーであったこと
・日本語を使って会話をしていたこと
以上のことから、海外で運営されているオンラインカジノであっても”日本国内の客に向けた賭博行為”と判断されました。
要するに、日本で賭博をしているのと変わらないではないかと警察が判断したのです。
逮捕された利用者3名は略式起訴となり、「単純賭博罪」に。
内2名は裁判を避けるために10~20万円の罰金刑を支払いましたが、残りの1名は逮捕は不当であると争うことを選択し、最終的には不起訴処分が決定しました。
法律面でのオンラインカジノへの見解
ではその「賭博罪」とは?
刑法185条によると、
「賭博罪は、五十万円以下の罰金又は科料に処する。賭博場を開張し、又は博徒を結合して利益を図った者は、三月以上五年以下の懲役に処する。」となっています。
日本で知られているのは「賭博法」といって日本国内でギャンブル行為を行うことが禁止とされており、賭博(金銭や品物を賭けて勝負すること)を行ったり、賭博をする場を提供してはいけないというもの。
ちなみに競馬や宝くじもギャンブルですが違法ではありません。
それは、競馬には競馬法、宝くじには当せん金付証票法というそれぞれの法律があり、「ギャンブルは違法行為だけれども、競馬や宝くじは合法」という様な法律が作られている為です。ややこしいですね…。
しかし日本の法律は、日本国内においては絶対的な物。一歩海外に出れば日本の法律は関係なくなるのです。
つまり、オンラインカジノ運営会社は所在地が海外のため、それに日本の法律は適用されないのです。
そしてメジャーなオンラインカジノ運営会社は、その国で法律的に合法と判断されてライセンスを持って運営している事業者。
逆に言えば、日本国内に運営会社があったり、明らかに日本人のみを対象としているようなオンラインカジノは前述の摘発例があった様に、危険です。
オンラインカジノでプレイする上で気をつけるべき事は?
① 条件を満たしたオンラインカジノサイトを選ぶ事。
・海外に拠点を置く海外の企業が運営しているか?
・ライセンスを獲得しているか?
・対象となるプレイヤーが日本人だけではないか?
② 決済サービスを確認する事。
・海外に拠点を置く海外の企業が決済サービスを運営しているか?
・直接クレジットカードなどでカジノサイトに入金しない様になっているか?
成立したカジノ法案(IR法)とは?
2016年12月、統合型リゾート(IR)整備推進法案、通称「カジノ法案」が成立し、話題となりました。
『カジノ法案』とは、「カジノが含まれた複合施設の建設・運営をすることが可能になる法律」、つまり簡単に言うと”日本にもカジノを含む統合型リゾート施設を作ろう”という事です。
「IR」は”Integrated Resort(統合型リゾート施設)”の略であり、このことからカジノ法案は『IR法』と呼ばれることも多いです。
成立の背景には、統合型リゾート施設の開設は莫大な経済効果に繋がる可能性があること。
また、統合型リゾート施設は、カジノ以外にも多くの施設を含む超大型施設。運営する為には莫大な数の従業員が必要となり、雇用の増加が約束されるのです。
そして施設の開設が決まれば周辺インフラ整備も行われる為、地域の活性化にも繋がる為です。
しかし一方ではギャンブルには反社会的勢力が関与する…というイメージがある為、カジノにもそう言った勢力が関与してくるのではないか?治安が悪化するのではないか?といった懸念点やギャンブル依存症が増加するのではないか?との反対意見も多く見られているのが現状。
カジノ法を実施するにあたり具体的な依存症対策の準備が進められていますが、オープン予定の2024〜2025年頃には日本国内でのオンラインカジノも認められるのかもしれません。
オンラインカジノの安全性を確認してからプレイしよう!
利用するオンラインカジノの運営会社が政府ライセンスを取得しているかは簡単にチェックできるので、まずはそこを確認しましょう。
オンラインカジノを合法的に運営するためには、運営会社の拠点がある国家・地域の政府などからライセンスを得る必要があります。
オンラインカジノでのライセンス取得=安全と安心性の証。
つまりライセンス無く運営しているサイトは、国際的な適法性が無い状態で運営している=違法オンラインカジノ、ということになります。
海外運用の「オンラインカジノ」でプレイすることは、日本の賭博法が影響しない範囲だと考えることができるので、日本の法令が「法の適用は自国領域内まで」とする”属地主義”を原則としていることが理由となり、「オンラインカジノ」が合法とも違法とも言える法的根拠がありません。
日本語カスタマーサポートがあるオンラインカジノも多いので、不安点は問い合わせてみるのも良いですね。
また、日本でオンラインカジノを運営する側の人「決済サービス会社」や「インカジ運営者」で逮捕されている日本人はいますので、運営者側にだけは少なくともならないように気を付けましょう!